フィリピンには市民の足として親しまれている、トライシクルという乗り物があります。ここで言うトライシクルは、三輪タクシーのことです。
なかには、とてもユニークな見ためのものもあります。たとえば、フィリピン南部ミンダナオ島のパガディアン市(Pagadian)の大きく傾いたトライシクルです。
ここのトライシクルは、前方の運転席と後方の乗客席が水平ではなく、前方がせり上がっていて全体的に後方に傾いているようなデザインです。傾きは25度~40度ほどなので、けっこうな角度です。
座席がそんなに傾いていたら、なかなか落ち着いて座っていられない気がしますね。乗り降りも大変そうです。
でも、このトライシクルを目当てにやってくる観光客もけっこういるそうですよ。慣れるまではけっこうスリリングかもしれません。
実はこのデザインには理由があります。
パガディアンは坂が多いうえに傾斜もきついということで、地元の人はユニークなデザインの理由について「ブレーキが踏みやすいように」と言っていました。
坂でブレーキを踏み込んだときに、車体のフロント部分が傷つかないように…という意味だと思うのですが、あってますかね?ともかく、地形に適応させたということです。
フィリピンもどんどん変化していて、消えていく文化も多いと思いますが、こうしたユニークなものは(安全が確保できる限り)残してほしいです。
ちなみに、聞くところによると普通のトライシクルも走っているみたいですよ。


