フィリピンのミンダナオ島には、イスラム教を信仰する民族が複数います。
その一つが、イラヌン族(Iranun)です。日本語では、イラノン族と呼ばれることもあるかもしれません。地元民の発音も、「イラノン」に近いような気がします。
また、様々なスペルで表記されるかもしれません↓
- Illanun
- Illanoan
- Illanoon
- Ilanoon
イスラム教には、スンニ派(スンナ派)とシーア派がありますが、イラヌン族を含むミンダナオ島のイスラムの民族はスンニ派のようです。「ほぼイスラム教徒」との説明もあるので、もしかしたらイスラームを信仰していないイラヌンの人もどこかに存在するのかもしれません。
イラヌン族は、ミンダナオ島にあったマギンダナオ王国(マギンダナオ・スルタン国)を起源としていて、ミンダナオ島、スールー諸島、ボルネオ島の北と東海岸に入植地が広がっていったようです。
イラヌン語はオーストロネシア語族に属していて、同じくミンダナオ島のマラナオ族の言語と最も近いそう。
イラヌン族は、何世紀にもわたって海賊関連の生業をしていました。伝統的に海洋活動に優れる彼らは、西洋からの侵略者(スペインやアメリカ)とも戦ったそうです。
ちなみに、インドネシアにもイラヌン族がいるのだとか。特に、リアウ諸島、スマトラ島、カリマンタン島などにコミュニティーがあるらしいです。昔は、フィリピンやインドネシアといった統一された国があったわけではないので、自然なことなのでしょう。

